神奈川県の日本庭園 大磯城山公園
こんばんはこんにちは、三尾の狐です。
前回の平塚に続いて、仕事とコロナで萎えた心を癒しに 日本庭園 へ行ってきました。
今回行ったのは大磯町にある 大磯城山公園 です。今度は県営ですが、個人の庭園だったものですので、期待大ですよ!
この大磯城山公園は道路を挟んだ二か所に分かれています。地図はサイズがデカかったので割愛です。詳しくは公式サイトをご覧ください。
まずは、アクセス
あとは車です。バスをあまり見かけなかったので、車のほうがいいのかなぁ、と勝手に思っています。え?狐ですか?原チャですよ。
道路を挟んで海側
旧吉田茂低地区
なんでも、あの吉田茂さんのお家らしいです。
え、誰ですかって?狐も知りません。
戦後の総理大臣の一人。サンフランシスコ平和条約締結の立役者。
だそうです。ヘーソウナンダシッテタシッテタ
では、気を取り直して。
日本庭園
まずは兜門・・・その手前に小さなバラ園もありましたが、季節的に一輪も咲いてないのでスルーしました。兜門をくぐって芝の道を歩きます。そして広がるのはいたってシンプルな庭園。
岩の散りばめられた池の中央には小さな塔。手前の方に少し高い位置の池と、飛び石。右奥には上品な東屋。狐の目にはすこし洋風に感じる建築です。
アップにするのを忘れてしまったのですが、中央の塔の下には、なんと鶴がいます。置物ですが、一瞬本物かと二度見してしまいました。
明るい芝と言い、東屋と言い、鶴と言い・・・。日本庭園にしては明るいな、なんて感じました。周りは明るいのに、池の水は深く緑かかっていて・・・ここが吉田さんのこだわりだったりするのかしら?
この庭の一番の押しポイントですが・・・ここです。
わかりにくいかと思うので、説明を。
一番最初の写真が上段の池なのですが、その水がメインの池に落ちているのがこの写真なんです。
滝のように落ちたり、渓流で下ろしたりが一般的だと思うのですが、この庭は違います!!
一つの岩に向けて細い流れへ絞って行き、ここで落とすんです!!ポタ、ボトボト・・・ピチャン、って!!決して弱弱しくはない、ゆっくり落ちているわけでもない。しかし滝のように一気に落とすのではなく、たくさんの水滴を落としてるんです!
しかも、先端からじゃなくて、先端からこぼれてしたたり、岩肌から藻に伝っておちてるんですよ~。
なんてよい水の音・・・。なんて繊細な水の流れ・・・。
やはり日本庭園とは、岩と水と植物で成り立つものなり。
左手に進んでいくと回廊があって、その上に吉田邸があります。残念ながら狐の子のみではなかったので写真はございません。
出入口の正面が庭園で、左に吉田邸サンルームがあるのですが、その下にも小さな庭が。こちらには奇麗な梅が咲いていました。梅と松の控えめなです庭です。
ちなみに奥は松とかの林になっていて、一番上に吉田像が立っています。
旧三井邸地区
小磯城跡でもあり、景色の良い高台と茶室がポイントかと。あと、縄文時代の遺跡があるそうですが、狐の父上は好きですが狐は興味がないので行きませんでした。
この三井邸地区は吉田邸の二倍ぐらいあり、しかも高低差が結構あります。京都の天竜寺のイメージですね。下に庭園、上に木々と滝。そう、滝!!ゲフンゲフン。
まずは展望台ですね。
そんなに高くはないです。入場口の駐車場から、道のりにして50mあるかどうか位ではないでしょうか。
しかし景色はよかったです!!本当は富士山が見えるそうなのですが、あいにく天気は良くとも雲が多くて・・・。(´・ω・`)
奥に見えるのは海ですよ~!
展望台から反対側に下って森林地帯へ!
まず見えたのは木製の橋です。ちょっと京都チック。。
この、ね。木々によって程よく暗くなった中にある静かな橋。水の音・・・。この日は風がなかったので、本当に水の音だけだったんです。林タイプの日本庭園の最強の味方は静寂と木漏れ日ですね。
この橋の右手には狐の大好きな、そう、滝です。
うぅん、わかりづらい。ここがこの庭最初の滝です。そして振り返れば水量のある渓流。解りますかね、この草と岩と水の絶妙なバランス。思わず小走りで追いかけたくなる、最高の滝&水!!
もちろん、追いかけました。参道を迂回して。
はい、こちらが第二の滝と第三の滝でございます!!これ全部つながってるんですよ~。良いですね、好いですね!!ちゃんとそれぞれ滝つぼもありました。泡が多くて、私の目にはちょっと・・・。だったんですけど、不思議なおじ様がいらっしゃいまして、割愛。
木々を見上げ、見降ろしても苔が少ないことにしょぼんとしながら、木漏れ日に打たれて水音を追いかける・・・。最高の癒し空間です。苔が少ないけど。
この水の流れ、その終着点。
日本庭園
もみじの広場 と名付けられた庭で、もみじの木まみれでした。花の少ないこの寂しさが美しいのも、日本庭園のわびさびであります。
写真では分かりにくいんですが、この庭はかなり奥行きがあります。
石橋の手前、中央東屋、その奥に岩場。しかも、それを演出するのが上手いんです。陸から見ると「お、細長い池だなー」って感じで、橋から見渡すと「陸と池のバランスが良いな、広くてのびのびしてる」、東屋から見渡すと「こっちは広くて鏡みたい、あっちは岩と木で一つに成り立ってる」。みたいな。最初は細長いな、次は広いな、最後はいろんな表情があるな。と、段階的に楽しめる。そしてもう一度最初の方に戻ると、「あっちには岩場があるんだよな、こっちだけでもきれいだけど、すごく広く感じる」と、なんだか空間が広がった気分になるんです。
公式サイトに もみじが水鏡に映って奇麗 的な説明があります。今日は風がなかったせいか、より鏡のように美しかったです。たしかに、秋に来たら一面紅で美しかろうね。
一番の楽しみであった 茶室 なのですが。
コロナのせいで!!!コロナのせいで!!!閉鎖されてました!!!へ・い・さ!!
ここにも小さな庭があったそうなんですが、それさえも見れず。
コロナ許さん。
さて、それでは、ここまでで一番の自信作を披露したいと思います。
これです!!
そう、苔です。
どうです?この、水と岩と光に泡を添えた完璧な背景を得た、美しい苔。ちょっとピントが合わなかったんですけど。暗がりの緑と木漏れ日で光る緑。良いでしょう?
今回の庭園巡り、苔が足りなかったんです。苔が。羊歯も。
悲しい。
大磯城山公園でした。
庭以外にも資料館や遺跡的なものもあります、公園もあるみたいです。
ここも無料ですので、是非、癒されに行ってみてください。
PS.泡
滝つぼで熱心に写真を撮るおじ様。何をとっているのか気になり声をかけてみたら、「泡だよ。ほら、表面に景色が映ってるでしょ」面白くないけど、と言いながらそう教えてくれました。今まで水は主役だったけど、水面は主役じゃなかった・・・特に泡はあんまりよく思ってなかった私には、本当に新しい発見でした。見てくださっているとは思わないけど、とても素敵な出会いでした。ありがとうございます。
撮った写真はよく見たら私が映りこんでしまっていたので、載せません。