三尾狐のきまぐれ日記

きまぐれにタピオカやアニメ漫画、寺社仏閣など好きなものを記事にして投稿します。頑張って毎日書きますので、よろしくお願いいたします。

おすすめ漫画 PandoraHearts

 こんばんは、三尾の狐です。

 雨が降ったり晴れたり、最近は涼しくなって過ごしやすくなりましたが、おかげで久しぶりに片頭痛君と仲良くしております。

 今日は、第二回目のマンガ紹介をしたいと思います!

 

PandoraHearts

 今回紹介するのは パンドラハーツ です。ヴァニタスの手記の作者、望月淳さんの作品です。以前マンガ喫茶で読んだことがあり、ヴァニタスを買ったことがきっかけで古本屋で大人買いいたしました。そのため、数冊抜けております。だれか、私に20巻と最終巻を買ってくださいwww

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あらすじ

 物語は本編の十年前、四大侯爵家の次期当主で主人公・オズの成人の儀から始まります。一巻の前半は、ちょっとSFホラー系の貴族のお話かな、という雰囲気なのですが、中盤で謎の集団によってオズが 『闇の監獄・アヴィス』 に落とされてしまいます。アヴィスにてキーマンでありヒロイン・アリスと契約を交わし、現実世界に帰ってきたオズは紆余曲折を経て『パンドラ』に所属、アヴィスの化け物・チェインとその契約者が起こす事件にかかわっていくなかで、実は十年後の世界だった、ということが判明します。使用人のギルバードとの再会も果たし、別の四台侯爵家令嬢・シャロンやその使用人のザークシーズと一緒に行動するなかで、物語の革新へ迫っていく・・・という感じでしょうか。

 基本的には『アヴィスの意志』をめぐって『バスカヴィルの民』と争う形で物語が進んでいきます。百年前に起きた首都・サブリエがアヴィスに落とされた事件『サブリエの悲劇』の謎、アリスの記憶、の二つの謎がキーになっています。それから、物語冒頭とオズがアヴィスに落とされるときに、『お前の罪はお前そのものだ』とバスカヴィルの民から言われており、その謎も重要になっています。

 各侯爵家、各キャラクターの思惑が交差し、結構複雑なストーリーになっていて、ぶっちゃけ把握しきれていません。というか、いろんなキャラクターに「実はこいつはこういう存在なんだ」という設定があり、後半になってから一気に謎が解明されていくので、私のちっこい脳みそはパンクしかけました。過去に起きた事件を紐解いていくので、過去と現在両方の時系列をしっかり把握していないと、最後にすっきりしないww

 

おすすめポイント

 まず、キャラクターの関係性。キャラ自身も魅力ですが、同じ主従でも家族よりも強い絆で結ばれているオズとギル、一見よく見えても腹の内は冷たいヴィンスとエコーのようにそれぞれの組み合わせが絶妙に違い、「このコンビはこうだけど、このコンビはこうなんだ」と比べて切なくなることが多いです。ちなみに、好きなコンビはバルマとシェリルです。二人とも侯爵で競い合うような立場にいるのですが、バルマはシェリルが好きで、シェリルはそれを振り続ける・・・しかしお互いがお互いをよく理解しあっている親友のよう。ただの親友ではない、少しひねくれたような絆が、二人にはあるので、ぜひ21巻を読んでください。この巻にはバルマだけでなくザクスの名場面もございますので。

 一番は物語の複雑さ、ですかね。とくにキャラクターの設定がどんどん更新されていくんです。主人公のオズだけでも三転します。アリスに至っては訳わかめです。そして、過去の話がかなり複雑。アリスとオズの記憶を中心にサブリエの悲劇や、アヴィスの意志誕生の経緯などが解明されていくのですが・・・。場面Aがありました、と判明してストーリーが進み、実はAの前にBがありました、とまた新しく過去が判明する。ということが何度もあります。現在起きている事件を解決しながら過去の事件も解明し、過去と現在が繋がったらまた新たに謎が増え、過去のことも複雑になり・・・。と、物語が進むにつれ情報と謎が増えていく。謎と謎が連結する物語、飽きませんよーww

 どのキャラクターにも譲れないもの、守りたいものがしっかりあり、物語は訳わかめでも、このキャラはこうなんだ、というぶれないものがあります。特に、キャラクターからキャラクターへの想いがとても大切に描かれています。

 

押しキャラ

 私の本作の押しキャラは、ギル、エコー、最押しがエリオット(エリー)です。

 ギル・・・オズの従者で、キーマンの一人。実は百年前の悲劇の当事者。当時の主であるグレンとオズの間で揺れるも、本当に守りたいものをしっかり選んだわんこです。好きなところは、ツンとふるまってみても隠し切れない、ヘタレとわんことお兄ちゃん属性。何よりもオズを大切にし、くよくよめそめそうだうだしても、最後には必ずオズを選ぶ忠義があります。なんにせよかわいい。好きなシーンは19巻でバスカヴィルに処刑されそうになったオズを助けるシーン、つまり、グレンの呪縛を断ち切ってオズを選んだシーンです。あの、繰り返しオズの名前を呼ぶギルのなんと可愛いことか。

 エコー・・・ヴィンスの従者として登場した少女。その正体はチェインによってつくられたツヴァイの副人格。表情が乏しく、命令に従うことしか知らなかった少女がオズとの出会いをきっかけに自分の存在を望むようになる。自分がいつか消える残響音であることに失望するようになる、そんな悲しい子です。まあ、とにかくかわいい。無表情キャラが好きなので、落ちるのは当たり前でしたね。

 

エリオット

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 パンドラハーツ一押しのキャラです。

 立場としては、ギルバードの義弟・・・つまり四台侯爵家・ナイトレイの跡取りの一人です。正義感が強く直情型で短気、常につんつんしているけど隠し切れない面倒見の良さとやさしさ。『自分を大切にできない奴は人も大切にできない』という考えがあり、カリスマ性を感じる立ち振る舞いのある子です。萌えポイントは二つ。一つはツンギレだけど認めた相手には態度で示すし、面倒見ちゃうところ。オズのことは家のことや好きなキャラクターのことでもめたこともあり(←好きなキャラが合わなくて怒っちゃうんですよ、可愛いでしょ?)嫌いでしたが、親しくなるにつれ認めるようになります。また、義兄のギルに関しても兄として慕う一方で、確執のあるベザリウス(オズ)の従者であることに納得いかずツンツンしちゃう。でもやっぱりお兄ちゃんが大切なんです。萌ポイントその2、末っ子なんです。このこ、末っ子なんです。しかもめっちゃ可愛がられてるんです。従者であり理解者のリーオにもいじられてるんです。いじられキャラなんです。やばくないですか?正義感バリバリのツンギレ少年が、末っ子でいじられキャラなんです。かわいいでしょ?

 ネタバレしてしまうと、彼は物語の中で死んでしまいます。超ショック。ただ、その最後は本当に誇り高く美しいものでした。家族と仲間と友人と、何よりリーオのことを心から愛し、まっすぐあろうとして歪められてしまった彼。その死に際は、狐的にはパンドラハーツ最高の名場面です。ぜひ、ナイトレイの可愛く誇り高い末っ子をよろしくお願いします。

 

 おわり

 正直、まとめにくい、というか、感想を文字にしにくい作品でしたので、紹介はしないつもりでした。でも、いまヴァニタスの人気が出ていて、読んでいる人に是非こちらも、と言いたくてまとめてみました。

 魅力がちっとも伝わりませんが、気になったら古本屋なり漫喫なりで読んでみてください。あ、アニメもやってましたよ!私は見ていませんが、望月ワールドを動かして大丈夫なんですかね、まどマギにちかいホラーを感じるんですが。